国民代表に玉木氏再選 長崎県内の野党関係者「運営に安定感」 与党は衆院選へ警戒感

 国民民主党の代表選で玉木雄一郎氏が再選した2日、長崎県内では同党や連携する野党関係者から「運営に安定感がある」と期待する声が聞かれた。一方、与党側は次期衆院選での対決を見据えて警戒感を強めた。
 国民県連は、西岡秀子衆院議員(長崎1区)が代表選管委員長を務めており、「自主投票」とした。玉木氏の再選について、県連の深堀浩幹事長は「これまでの路線が支持された。前原氏の意見も取り入れながら安定した運営をしてほしい」と要望。次期衆院選に向け、立憲民主、社民両党との連携を続けるとした。
 立民県連の白川鮎美幹事長は「岸田政権の支持率が下がっていて、国民生活も負担が増している。代表選を通じ、野党の責任と役割は、与党にしっかり対峙(たいじ)することだと明確になった」と強調。10月の衆院長崎4区補選は自民党との一騎打ちの構図が固まりつつあることもあり、国民との協力に期待した。
 一方、自民県連の前田哲也幹事長は「他党のことなのでコメントは差し控えたい」とした。ただ、次期衆院選の新長崎1区では国民現職に挑むことから、「玉木氏が頻繁に選挙区に入ることが予想される。こちらも選挙態勢を強めたい」と警戒感を口にした。

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