茨城県産伊勢エビを堪能 ひたちなかで祭り 漁獲量増加 知名度アップ目指す

伊勢エビを食べる参加者=ひたちなか市磯崎町

茨城県ひたちなか市沖で取れる伊勢エビを味わってもらおうと、同市観光協会(海野泰司会長)は2日、同市磯崎町の磯崎漁港で「伊勢えび祭り」を開いた。市内外から75人が参加し、同漁港で水揚げされた高級食材を味わい、地元海産物の魅力を堪能した。

同祭りは今年で3回目。会場には、伊勢エビ100匹が用意され、特別価格で提供された。参加者は、縦割りに切られた伊勢エビを炭火で豪快に焼いて味わった。ほかに一口サイズのアワビやサザエ、ハマグリ、伊勢エビ汁が提供された。小学生以下の子どもを対象にした伊勢エビのつかみ取りも行われた。

参加した同市馬渡、会社役員、高玉俊一さん(61)は「伊勢エビの身は甘く、締まっていてとてもおいしい。普段なかなか食べられないものを味わえて良かった」と笑顔で話した。

磯崎漁協の岡田英男組合長は「茨城で伊勢エビが取れることを知ってもらい、その味のうまさを多くの皆さんに堪能してほしい」と話した。

茨城県産伊勢エビは近年、漁獲量が増加。県は販路拡大に注力するとともに、漁業者や飲食店などでつくる団体「県産イセエビ消費拡大検討会」とともにブランド名を「常陸乃国いせ海老」として、認知度アップを目指している。

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