被害を未然に「もしかしたら詐欺ですよ」 安全タクシーで声かけ訓練

慌てた様子の高齢者役に声かけをする大石さん(左)=長崎市、安全タクシーグループ総合配車センター

 大浦署は8月30日、長崎市戸町2丁目の安全タクシーグループ総合配車センターで、ニセ電話詐欺を未然に防ぐ声かけ訓練を実施した。同社の運転手ら約10人が参加し、犯人からの電話を信じて金融機関などに向かおうとする高齢者への説得方法を学んだ。
 長崎県内では8月、市役所職員を装った還付金詐欺事件があり、女性が約47万円をだまし取られるなど被害が後を絶たない。
 訓練は、県警職員が扮(ふん)する高齢者が還付金の受け取りを金融機関で求められ、急いでタクシーで向かう想定。運転手の大石孝志さんが「もしかしたら詐欺ですよ」「警察に相談しましょう」などと説得。詐欺被害を未然に防ぐまでの流れを確認した。
 大石さんは「それぞれが気にかけることで防ぐことができる。お客さまが被害に遭わないように声かけなどを徹底していきたい」と話した。

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