行方不明の高齢女性発見 平片さんと佐藤さんに感謝状 長崎・南島原署

感謝状を受けた平片さん(左)と佐藤さん=南島原市加津佐町

 長崎県南島原市加津佐町で行方不明者の発見に貢献したとして、南島原署はこのほど、同町の運転代行業、平片博幸さん(76)と従業員の佐藤めぐみさん(49)に署長感謝状を贈った。
 同署や2人によると、7月18日午後7時半ごろ、佐藤さんが同町の山あいの国道を業務車両で走行中、雨にぬれながら歩く高齢女性を見かけた。同10時50分ごろ、2人が客を送迎中にも中腹の国道にいたため「捜索願が出ているのでは」と考え、同署に通報した。
 実際、女性の家族から行方不明者届が出され、同署が捜索していた。通報を基に警察が駆け付け、保護した。2人は「女性が無事、家族の元へ帰ったと聞いて安心した。当たり前のことをしただけで、感謝状をいただくなんて恥ずかしい」と笑顔で話した。
 清竹克也署長は「行方が分からなくなってから時間が経過。雨も降り、行方不明者の生命は危うい状況だった。2人の適切な判断と通報のおかげで無事、家族の元に送り届けることができた」と感謝した。

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