アーセナルで3年目のシーズンを迎えた日本代表DF冨安健洋。彼がクラブ公式のインタビューで様々な話題について語っていた。
「(アーセナルでは)全選手がとてもいい関係にある。
若手選手や同世代の選手が多い。ワンチームとして一緒にいることを感じられるんだ。
選手だけでなく、スタッフもね。僕らはファミリーのようだし、皆がすごく仲良しさ。
それはどんなチームでも大切なこと。でも、何よりも他の選手たちや、国籍や文化が異なる人々へのリスペクトが必要。
まずはリスペクトして、相手が望んでいることを知る必要がある。相手のパーソナリティやキャラクター、自分に期待していることもね。
そうすれば、皆が仲良くなれる。相手のことをより知ることなるからね。
自分にとっては大きな違いがある。欧州の国なら、スペインとポルトガルならアジアの国よりも違いは少ないかもしれない。大きな違いがあるのかもしれないけれど、僕には分からない。
でも、個人的には自分とヨーロッパ出身の選手たちとの違いを感じている。
でも、英国にいるので、環境に適応するのは自分次第。サッカーをするためにここに来たので、適用する必要がある。適応するのは他人ではない(自分が適応する)。
ここでのプレーは、スケジュールや食事の時間など違うところもある。
でも、ベルギーに行った時にすでに慣れていたこともある。その後にイタリアでもプレーしたしね。
一般的に日本人は新しい環境に慣れるのが得意だと思う。僕もそう。それはサッカー選手になる仕事の一部。英国ではそれほど難しさは感じていないよ」
「(チームで特に仲がいい選手は?)
ウィリアン・サリバかな。でも、正直なところ、僕はあまり話さないんだ!(笑)
ここの環境とは全く関係ないよ。単純に僕はそういうタイプなんだ。
実際、日本代表にいる時よりもアーセナルのロッカールームにいる時のほうが喋っているかもしれない!
僕は騒がしい人間ではないし、日本代表でもそう言われているよ。
でも、それでいい。自宅にいる気分さ。ロンドンにも日本人の友達が数人いるので、会う人も多くいるよ。
ロンドンで行く場所とかを他の人に聞いたりすることはあまりない。あまり出かけないからね。
コーチングスタッフでいえば、カルロス・クエスタだね(28歳のスペイン人コーチ)。彼はDF陣とよく話すので、練習場では彼とよく一緒にいる。
でも、コーチングスタッフやメディカルスタッフは全員がとても助けてくれるし、歓迎してくれているよ」
「(日本との違い)
かなり違うよ!説明するのは難しいけれど、違うんだ!
どちらがいいか悪いかを言うつもりはないけれど、アーセナルのロッカールームから日本代表のロッカーに行ったら、全然違うと分かるはずさ!
例を挙げるなら、試合前の日本代表のロッカールームは静かなんだ。音楽なんかも流れていない。
自分のイヤホンで音楽を聞いている選手もいるかもしれないけどね。でも、スピーカーからは何も流れない。個々の準備と集中のためにね。
自分自身や自分がやるべきことに集中する。それから、チームを助ける。
当然ながら、僕ら全員がチームのためにプレーしているけれど、その時は個人の準備と干渉しないことがより大事。それがプレミアリーグと日本の大きな違いかな」
明るい性格のフランス人DFウィリアン・サリバとは仲良しだというが、それでもそんなに話すほうではないとのこと。
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そして、日本代表は試合前に静かに集中力を高めるが、そこがプレミアリーグのチームと違うところだそう。アーセナルも試合前のロッカーで音楽を爆音で流す感じだろうか。