きょう広く晴れて残暑続くも この先は秋雨前線が出現 記録的な猛暑収まる見通し

 きょう3日(日)は広く晴れて、まだまだ最高気温は35℃以上の所があり危険な残暑が続きそう。ただ、この先は秋雨前線などの影響で雨の降る日が多くなる見通し。新潟県など北陸を中心に記録的な水不足となっているが、ようやくまとまった雨が期待できそうだ。
 また、日差しが届きにくくなるため、最高気温は次第に35℃を下回る所が多くなる予想。記録的な猛暑はようやく収まる見込みだ。

台風11号は動き遅く 先島諸島は高波警戒続く

 きょう3日(日)未明、台風9号は華南で熱帯低気圧となり、午前9時現在の日本付近には台風11号と台風12号が発生している。
 非常に強い勢力となった台風11号は、夜には台湾付近に進む見通し。沖縄では先島諸島を中心に、きょう3日(日)いっぱい高波に警戒が必要だ。また、大雨、強風や高潮にも注意したい。
 台風12号はきょう3日(日)夜までには日本の南海上で熱帯低気圧に変わる見込み。台風ではなくなったとしても、小笠原諸島と伊豆諸島では強風や高波に注意が必要だ。

 きょう3日(日)の本州付近は晴れる所が多く、9月になっても真夏のような危険な暑さとなる予想。最高気温は大阪37℃、名古屋36℃など猛暑日になりそうだ。
 午前中は晴れ間のあった関東は、午後になると台風12号周辺の湿った空気の影響で天気は下り坂に向かう見通し。夕方ごろから南部で雨が降り出し、夜は本降りの雨となりそう。関東の最高気温は前日より低く、33℃前後の所が多い予想だ。

次第に日本付近には秋雨前線が出現

 あす4日(月)になると、台風12号から変わった熱帯低気圧や湿った空気などの影響で、西日本から北日本の太平洋側を中心に雨が降りやすくなる見通し。
 また、あさって5日(火)以降は次第に秋雨前線が日本付近に停滞し、8日(金)ごろにかけて雨が降ったりやんだりの見込み。記録的な水不足となっている新潟県など北陸でも、ようやくまとまった雨が期待できそうだ。

東京都心 この先35℃超えはない予想

 また、記録的な猛暑からも抜け出しそうだ。あす4日(月)はまだ西日本を中心に、最高気温は35℃を超える所がある予想だが、あさって5日(火)以降は35℃を下回る所がほとんどの見込み。今年は猛暑日日数が22日間と過去最多になっている東京都心は、7日(木)には約2か月ぶりに30℃を下回る予想だ。

 9月中旬までの予想気温を見ると、11日(月)以降の最高気温は30℃くらいで35℃を超える日はない見込み。それでもこの時季としては高く、真夏日が続く予想のため、体調管理には気を付けて過ごした方がよさそうだ。

(気象予報士・鈴木悠)

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