ローン移籍のカンセロ、来夏のバルセロナ完全移籍は既定路線か

写真:来夏の完全移籍移行が内定済みと報じられるカンセロ ©Getty Images

夏の移籍マーケットが閉幕した9月1日、マンチェスター・シティからバルセロナへのローン移籍が決定したポルトガル代表DFジョアン・カンセロだが、来夏の完全移籍への移行が既定路線になっているとスペインのウェブメディア『ELGOLdigital.com』が報じている。

カンセロはもともとジョゼップ・グアルディオラ監督の戦術を具現化するうえで重要な役割を演じていたが、昨シーズン途中から構想外となり、今年1月にはバイエルンに期限付き移籍して半年間を過ごした。

その後、マンチェスター・シティに戻ったものの構想外の状態は変わらず、移籍先を探していた。バルセロナのジョアン・ラポルタ会長はそんなカンセロの獲得を目指してマンチェスター・シティと交渉を続け、移籍マーケットが閉まる当日に獲得にこぎつけた。

カンセロとバルセロナの契約は2024年6月30日までのローン移籍で、買い取りオプションは付帯されていない。そのため、本来は2023-24シーズンが終了し、来年7月1日を迎えたタイミングでマンチェスター・シティに戻らなければならない。

しかし『ELGOLdigital.com』によるとこれは真実ではなく、両クラブはすでに来夏の完全移籍への移行で合意に達しているという。移籍金の額は2800万ユーロ(約44億2010万円)で、変動制の出来高として700万ユーロ(約11億500万円)まで上積みされる可能性があるという。

この事実が公にされていないのは、正式に発表してしまうとバルセロナ側がラ・リーガのファイナンシャル・フェアプレーに接触し、選手登録できなくなってしまうためだという。

このままカンセロがバルセロナに順応し、主力として1シーズンを過ごせば、来夏には確実に完全移籍へと移行する。ラポルタ会長としてはローン移籍期間の終了と完全移籍の正式契約を待つだけだという。

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