岩佐歩夢、不運なマシントラブルも「あきらめてはいない」/FIA F2第13戦レース1

 9月2日にイタリアのモンツァ・サーキットで開催された2023年FIA F2第13戦スプリントレース(決勝レース1)、ランキング3位につけるレッドブル&ホンダ育成の岩佐歩夢(ダムス)は15番手から入賞を目指すもマシントラブルによりリタイアとなった。

「エキゾーストのトラブルで排気漏れを起こし、その影響で周辺の配線や電気系がやられてしまってパワーダウンしてしまいました」と岩佐はコメント。

「トラブル自体は、事前に判断することは難しい部分なので、不運としか言いようがありません。スタートからいいペースがあったとは言えない状態で、なかなか前を抜けない状況が続きました。その後どうなるかを見たかったのですが、トラブルが起きてしまい残念です」

「悪い流れが続いているのは、自分たちのパフォーマンスをちゃんと発揮できていないことが、原因です。自分もチームもやるべきことをしっかりやれば結果は出ると思っているので、気持ちを切り替えて明日のフィーチャーレースに臨みたいと思います。もちろんあきらめてはいないので、しっかり準備をしてポイント獲得を目指します」

 岩佐にとって第13戦モンツァのフィーチャーレース(決勝レース2)は正念場となる。現在、ランキング首位のテオ・プルシェール(ARTグランプリ/ザウバー育成)とは41点差。1大会(1週末)で獲得できる最大ポイントは39点(ポール獲得、スプリント&フィーチャー優勝の上、両レースでファステストラップ獲得)となるため、最終戦ヤス・マリーナまでタイトルの望みをつなぐにはこのレースでプルシェールとのポイント差を是が非でも39点以内に抑えなければならない。

 ただ、そんなフィーチャーレースのポールシッターはプルシェールだ。それゆえに岩佐の逆転タイトルへ向けては困難な状況には違いない。しかし、ランキング上位勢が軒並み無得点に終わった前戦ザントフォールトのフィーチャーレースを見ても分かる通り、何が起きるかがわからないのもレースに違いない。

 2023年FIA F2第13戦フィーチャーレース(決勝レース2)は9月3日(日)の現地時間9時55分(日本時間16時55分)から、タイヤ交換義務を有する周回数30周で争われる。15番手からスタートを迎える岩佐の巻き返しに期待したい。

2023年FIA F2第13戦モンツァ 岩佐歩夢(ダムス/レッドブル&ホンダ育成)

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