【熱海土石流】“警戒区域”解除後 初の月命日 発生2年2か月 遺族らが黙とう

28人が犠牲となった静岡県熱海市の土石流災害から3日で2年2か月。1日に警戒区域が解除された被災地では遺族らが黙とうを捧げました。

大規模な土石流の要因となった盛り土の不安定な土砂が撤去されたことを受けて、熱海市は1日、原則立ち入り禁止としていた伊豆山地区の「警戒区域」を解除しました。

発生から2年2か月となった3日、遺族や被災者らが最初に通報があった午前10時半ごろに合わせて自宅があった場所などで黙とうを捧げました。

3日から伊豆山に戻った小磯和雄さんは自宅の前で黙とうを捧げた後、2年あまりに渡った避難生活を振り返りました。

(避難先から自宅に戻った小磯和雄さん)

「今まで住んでいたところだから今度はゆっくり眠れると思う。(土石流後)避難先に行ってからはやっぱり眠る時間が少なかった」

熱海市によりますと、ライフラインの復旧などが進んでおらず、避難生活を送る100世帯180人のうち、9月中に伊豆山に戻る意向を示しているのは、7世帯13人にとどまっているということです。

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