サザンが外苑の再開発懸念の新曲 坂本龍一さんの反対表明受け

サザンオールスターズ(JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント提供)

 「麗しいオアシスがアスファルト・ジャングルに変わっちゃうの?」。サザンオールスターズが3日、東京・明治神宮外苑の再開発事業に対する懸念を訴えた新曲「Relay~杜の詩」の歌詞を公式サイトに掲載した。

 再開発を巡っては、音楽家の坂本龍一さんが今年3月に死去する直前まで、小池百合子東京都知事に手紙を送るなどして反対を表明していた。作詞作曲したサザンの桑田佳祐さん(67)は、2日深夜放送のラジオ番組で「坂本さんから、いろいろ提示していただいた。その一つとして受け止めて作った」と説明した。

 同番組で桑田さんは、外苑近くのスタジオで40年以上音楽を作った「ふるさとのような場所」とし「何か非常にもったいない気がするなと思って歌詞にした」と話した。

 歌詞は「誰かが悲嘆いていた 美しい杜が消滅えるのを」「未来の都市が空を塞いで良いの?」と問題を提起。「意志を継ないで この杜が好きだよ」と締めくくる。

 新曲はデビュー45周年を記念し、3カ月連続で新曲を配信リリースする3部作の完結編。曲の配信開始時期は未定という。

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