キーコーヒー(東京都港区)のインドネシアのグループ会社トアルコ・ジャヤは1日、首都ジャカルタにカフェ「TOARCO TORAJA COFFEE」をオープンした。インドネシアでは、2014年6月に営業を始めた南スラウェシ州マカッサルに続き2店舗目。
2号店は、南ジャカルタ・ムラワイ通りの日本食スーパー「パパイヤ」の2階に設けた。店舗面積は74.52平方メートルで、客席数は40席。営業時間は午前9時~午後9時。
トアルコ・ジャヤは、スラウェシ島トラジャ地域でコーヒー農園を経営し、1983年から本格的に生産を開始した。農園産や周辺農家から購入したコーヒーを「トアルコトラジャ」ブランドとして、日本向けには生豆の輸出、インドネシア国内では焙煎(ばいせん)した豆を販売している。
カフェでは「トアルコトラジャ」をはじめトラジャ産のコーヒー豆を店内で焙煎し、ハンドドリップなどで抽出したコーヒーを提供するほか、持ち帰り用にカフェ限定のコーヒー豆も販売する。
飲食メニューはドリンクのほか、和食を中心とする料理も約40品目そろえた。マカッサルのソウルフードをアレンジした「チョト・マカッサルと十穀米」や「ミーティティ東京」など、すべてジャカルタ店オリジナルのメニューだ。
マカッサル店はトアルコ・ジャヤが運営しているが、2号店はスーパー「パパイヤ」を展開するマスヤ・グループの系列会社が運営する。トアルコ・ジャヤは、マスヤ・グループとインドネシアでの「トアルコトラジャ」ブランドの販売代理店契約を結んでいる。
トアルコ・ジャヤの鈴木秀顕社長は「ジャカルタに出店したのを機に、トアルコトラジャの認知度をさらに高めていきたい」と意気込みを示す。マスヤ・グループのマスヤ・グラハ・トリクンチャナの市原和雄社長は、将来的には他地域にも店舗展開していきたいと期待をのぞかせた。