【タイ】タクシン元首相に恩赦、刑期1年に短縮[政治]

タイのワチラロンコン国王は1日、収監中のタクシン・チナワット元首相の刑期を8年から1年に短縮する恩赦を与えた。タイ王室が同日付で官報を出し、発表した。

15年にわたって海外に亡命していたタクシン氏は8月22日にタイに帰国した。同日中に最高裁判所で懲役8年の実刑判決を言い渡され、バンコク都内の刑務所に収監された。官報は、タクシン氏は元首相として国に利益をもたらし、王政に忠実に従い、自身の罪を悔い改めているほか、高齢で健康上の懸念もある身であることから、国王が刑期を短縮したと説明した。

タイメディアによると、タクシン氏は8月31日までに国王に恩赦を申請していた。同氏は帰国当日に刑務所に収監されたが、74歳と高齢で肺や心臓に持病があり、収監後に胸の痛みなどを訴えたことから、翌23日に警察病院に移送された。

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