ライスが劇的勝ち越し弾。アーセナルが終了間際の2ゴールでマンチェスター・ユナイテッドを下す|プレミアリーグ

写真:劇的な勝ち越し弾を決めたライス

現地時間9月3日、プレミアリーグ第4節のアーセナルvsマンチェスター・ユナイテッドの一戦が、エミレーツス・タジアムで行われた。

アーセナルはトーマス・パーティがトレーニング中に負傷した影響で、最終ラインは右からベン・ホワイト、ウィリアム・サリバ、今季初先発のガブリエウ・マガリャンイス、オレクサンドル・ジンチェンコという昨季に見られた形に。トップにはエディー・エンケティアが入った。

対するマンチェスター・ユナイテッドの前節からの変更点は1カ所のみ。前節で負傷により途中交代したラファエル・ヴァランが招集外となり、代わってヴィクトル・リンデレフが先発を果たした。

長らくライバル関係にある両者の対戦らしく、序盤から激しい攻防が繰り広げられる。13分、デクラン・ライスが高い位置でボールを奪うと、アーセナルのカウンターが発動。エンケティアが左サイドのガブリエウ・マルティネッリに展開すると、マルティネッリは中央のマルティン・ウーデゴールを目がけてクロスを入れる。これはDFに跳ね返されるも、ボールはエリア内のカイ・ハヴァーツのもとへ。千載一遇のチャンスを得たハヴァーツであったが、シュートはミートできず。

27分、そのハヴァーツがパスミスでボールを失うと、奪ったクリスティアン・エリクセンが左サイドを駆け上がるマーカス・ラッシュフォードへロングスルーパス。ラッシュフォードはチェックに来たDF2人をものともせず、右足で強烈なシュートを突き刺し先制ゴールを挙げる。

しかし直後の28分、相手陣内でガブリエウの縦パスを受けたマルティネッリがワンタッチで落とし、ジンチェンコ、エンケティアとつないで再びマルティネッリへ。マルティネッリが丁寧なラストパスをウーデゴールへ送ると、ウーデゴールのダイレクトシュートが決まりアーセナルがすぐさま同点に追いついた。

その後は両者チャンスを作るもゴールには至らず、1-1のまま前半を終える。

後半はややマンチェスター・ユナイテッド優勢の展開となるも、59分、自陣からボールを回しながら徐々に押し上げていったアーセナルは、ライスからの縦パスを受けたエンケティアがハヴァーツへラストパス。ハヴァーツはエリア内で倒され一度はPKの笛が吹かれるも、VARにより取り消しに。

67分、マンチェスター・ユナイテッドは負傷したリサンドロ・マルティネスを下げてハリー・マグワイアを投入。合わせてアントニー・マルシャルを下げて新戦力ラスムス・ホイルンドをピッチに送った。

対するアーセナルも76分、エンケティア、ジンチェンコ、ハヴァーツを下げてガブリエウ・ジェズス、冨安健洋、ファビオ・ヴィエイラを投入してチームを活性化させる。

両者がなかなか決定機を作れない時間が続いていたものの、81分にマルティネッリがドリブルで局面を打開し、ジェズスのポストプレーからウーデゴール、ホワイトへとつなぎ、ラストパスを受けたサカがシュートを放つもGKアンドレ・オナナに阻まれる。

続く88分、自陣でボールを奪ったマンチェスター・ユナイテッドはブルーノ・フェルナンデス、ホイルンド、カゼミーロとつなぎ、前線のアレハンドロ・ガルナチョへ。完全に抜け出したガルナチョがGKとの一対一を制しゴールネットを揺らすも、VARの結果オフサイドの判定となりゴール取り消しに。

このまま同点で終わるかに思われた90+6分、CKにファーで待ち受けたライスが胸トラップでボールを収めると、右足ボレーでニアを抜いて勝ち越しゴールを決める。

さらに90+11分、ラストプレーでカウンターから抜け出したジェズスがゴールを加え、3-1でアーセナルがマンチェスター・ユナイテッドを下した。

◉試合結果

アーセナル 3-1 マンチェスター・ユナイテッド

0-1 27分 マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)
1-1 28分 マルティン・ウーデゴール(アーセナル)
2-1 90+6分 デクラン・ライス(アーセナル)
3-1 90+11分 ガブリエウ・ジェズス(アーセナル)

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