エンゼルスがスタッシを制限リストに登録 ぜいたく税回避の可能性

日本時間9月4日、エンゼルスはマックス・スタッシを「家庭の事情」を理由に制限リストに登録したことを発表した。スタッシは今季ここまで1試合も出場していないが、レギュラーシーズンの残りの試合も欠場することが確定した。エンゼルスは「マックスはメジャー復帰のための活動を再開できる状態だが、家族の深刻な健康問題を理由に、2023年シーズンの残り試合を欠場することを選択した。プライバシーを尊重し、これ以上のコメントは差し控える」との声明を発表している。

現在32歳のスタッシは2019年7月にマイナー2選手とのトレードでアストロズからエンゼルスに加入。短縮シーズンの2020年に31試合で打率.278、7本塁打、20打点、OPS.886の好成績を残すと、2021年は87試合、2022年は自己最多の102試合に出場するなど、正捕手に近い立場で起用されてきた。しかし、今季は左股関節の故障もあり、開幕から故障者リスト入り。家庭の事情も重なり、1試合も出場しないままシーズンを終えることになった。

制限リストに登録されている期間中、選手はサラリーとサービスタイム(メジャー登録日数)を獲得することができない。よって、エンゼルスはスタッシの今季の残り年俸(約116万ドル)を支払う必要がなくなる。ただし、ぜいたく税の計算の場合は、契約期間中の平均年俸が対象となるため、地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者によると、ぜいたく税の計算上でエンゼルスが削減できるのは約30万ドルだという。

8月末にウエーバーでルーカス・ジオリトら5選手を放出したにもかかわらず、ぜいたく税回避に失敗したことが報じられているエンゼルス。スタッシの制限リスト入りによってさらに年俸総額を削減し、再びぜいたく税を回避できる可能性が出てきたが、フレッチャー記者は「シーズン終了後、正式に発表されるまで(ぜいたく税を回避できたかどうかは)わからない」と伝えている。果たして、エンゼルスはぜいたく税を回避することができているのだろうか。

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