キリンもコアラもカピバラも…夜の動物園、みんなのびのび 東松山の動物園で初の「ドリームナイト」開催

夜の動物園を満喫する子ども=埼玉県こども動物自然公園

 埼玉県こども動物自然公園(東松山市)で、近隣の特別支援学校の子どもたちや家族らを招待して「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」が開催された。子どもたちは夜の動物園で、のびのびと動物を観賞した。

 ドリームナイト・アット・ザ・ズーは、病気や障害のある子どもが動物園を楽しめるようにする取り組みで、1996年にオランダで始まり、世界各国で行われている。こども動物自然公園での開催は初めて。

 午後6時から、東松山特別支援学校、同校嵐山学園分校、毛呂山特別支援学校、坂戸ろう学園に通う児童ら約50組200人が訪れた。キリンやコアラ、カピバラなどのエリアが部分開放され、救護室やヘルプステーションなど障害に配慮した施設も設けられた。

 毛呂山特別支援学校に通う大野優季(ゆうり)さん(9)は「かむのが怖い。ママ、押さえててね」と母のひとみさん(45)に頼み、テンジクネズミ(モルモット)との触れ合いに挑戦。「プイプイ」と鳴き、じっとしているモルモットの背に指先でそっと触れ「かわいい」とはしゃいでいた。

 東松山特別支援学校に通う横山凛さん(6)は、両親、姉妹の一家5人で訪れた。母の恵里菜さん(32)は「暑いから昼に来ようとは思わないけど、夜は涼しくて楽しい」と満喫。凛さんもかき氷をほおばり笑顔を見せた。

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