日本海の底引き網漁が1日に解禁され、京都府舞鶴市下安久の府漁業協同組合舞鶴地方卸売市場で初競りがあった。市場は活気に満ち、ノドグロやニギスなど秋の海の味覚が次々と競り落とされていった。
府漁業舞鶴支所所属の底引き網漁船4隻は同日午前0時過ぎに出港し、舞鶴市沖の冠島付近の海域などで午前9時ごろまで漁を行い、計約1.3トンが水揚げされた。
午後1時からの初競りでは、競り人の威勢のいいかけ声に応じて、買い受け人が手で合図を出して競り落とした。最高値は、ノドグロが1キロ8800円、ニギスが1箱3700円だった。
底引き網漁船の男性(42)は「量としてはまずまずだが、ノドグロは仕分けの時にいい脂を持っていると感じた」と太鼓判を押す。舞鶴市下福井の道の駅「舞鶴港とれとれセンター」では試食会もあり、ノドグロの刺身を食べた観光客は「脂の乗りと皮のコリコリ感がおいしい」と顔をほころばせた。