「放してください」深夜に響く悲鳴 「体が勝手に動いた」と襲われている女性救出

感謝状を受け取る八木下さん(南丹市園部町・南丹署)

 京都府南丹市八木町で7月に発生した強制わいせつ未遂事件で、被害女性を救助したとして、京都府警南丹署は同市八木町、会社員八木下哲平さん(21)に感謝状を贈った。

 八木下さんは7月4日午前0時15分ごろ、自宅にいると、屋外から悲鳴と「放してください」という女性の叫び声を聞き、すぐさま現場に駆け付けた。女性に覆いかぶさっていた被疑者を引き離して救出し、近くの交番まで女性に付き添ったという。

 8月中旬、同署であった贈呈式では、赤名肇署長は「女性のために、勇気を振り絞って助けてくれた」とたたえ、八木下さんは「初めての経験だったが、体が勝手に動いた。助けることができて良かった」と話した。

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