認知症 歩いて理解 高鍋、高齢者ら脳トレや体操も

チェックポイントで言葉の組み合わせを考えるクイズに挑戦するウオークラリーの参加者ら

 高鍋町中心部を巡りながら認知症について理解を深める初のウオークラリー「てくルん」(高鍋町社会福祉協議会など主催)は2日あった。地元高齢者、児童ら約50人が参加。脳トレなどを楽しみながら予防などについて理解を深めた。
 世界アルツハイマー月間(9月)に合わせて認知症を啓発しようと初企画。一般応募者のほか町内高齢者福祉施設、デイサービス利用者や地元小学生らが参加し交流を深めた。
 約2キロのウオークラリーでは5カ所のチェックポイントを開設。たどり着いた参加者は児湯准看護学校の生徒らと言葉の組み合わせクイズの脳トレや健康体操などを体験。認知症と予防策について体感しながら理解を深めた。
 同町上江の無職岡本良子さん(82)は「認知症にいつなるかは分からない。家に閉じこもらず会話や物作りをしながら予防したい」と笑顔。企画を担当した同社協の図師いくみさん(38)は「認知症は特別なものではなく、生活に身近なものだと気付くきっかけになってほしい」と話していた。

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