広島市で児童数最少の小学校 湯来西小の廃校が正式決定 地域の一貫校に向け “東小” と先行統合へ

広島市で最も児童数の少ない小学校が、今年度いっぱいで廃校となることが決まりました。

広島市教委 松井勝憲 教育長
「広島市立湯来西小学校の廃止については原案通り可決することにご異議ございませんか?」

4日の広島市教育委員会議では、児童の教育環境の充実を図るため、佐伯区湯来町にある湯来西小学校を廃止して、湯来東小学校に統合することを決定しました。

現在、湯来西小学校の児童数は10人で、今後も大幅な増加は見込めません。一方、湯来東小学校は25人ですが、ここ10年間で30人を超えたことはありません。

湯来地区では、3つの小学校と2つの中学校を1つの小中一貫校に統合するため、住民たちが去年、「設置検討会議」を立ち上げて議論を続けています。来年度の当初予算案に、関連経費を計上することを目指していますが、開校までには5年程度かかるとみられています。

そんな中で検討会議は、湯来西小を先行して11.5キロ離れた湯来東小に統合することを市教委に提案していました。

卒業生
「仕方ないことだと思う。時代の流れなんで。ぼくらのときは100人ぐらいおったので。やっぱり人数がしっかり(いた方が)、友だち関係とか人間形成するうえでいいとは思います」

広島市教委は、今後も住民らとともに児童の登下校の交通手段や校舎の活用策などを検討するとしています。

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