ヴィッセル神戸の新戦士、フアン・マタを知る「6つの時代とユニフォーム」

ヴィッセル神戸への加入が決まった元スペイン代表フアン・マタ。

これまでラ・リーガやプレミアリーグで活躍してきた名選手だ。

ここでは、そのマタのキャリアで重要なシーズンとその象徴的なユニフォーム姿をご紹介したい。

マンチェスターU 2015-16

マンチェスター・ユナイテッド 2015-16 adidas アウェイ ユニフォーム

9シーズン在籍した名門マンチェスター・ユナイテッド時代でのハイライトの一つは、2015-16シーズンのFAカップ決勝ではないだろうか。

クリスタル・パレスとの対戦となったファイナルは、1点ビハインドで迎えた81分にマタが同点ゴールを決めて延長戦に突入。最終的に2-1でユナイテッドが勝利し、12年ぶり12回目のFAカップ優勝を成し遂げた。

シンプルでユナイテッドらしいアウェイユニフォームには、ゴール後に飛び上がり全身で喜びを表現するマタの姿が重なる。

マンチェスターU 2014-15

マンチェスター・ユナイテッド 2014-15 adidas アウェイ ユニフォーム

ユナイテッド時代のマタがプレミアリーグで最もゴールを決めたのは2014-15シーズンの9得点。その内2ゴールは2-1で勝利した敵地でのリヴァプール戦で決めたものだが、ジャンピングボレーで逆サイドのネットを揺らした2点目は世界中のサッカーファンが絶賛した。

黒い襟が印象的なこのアウェイユニフォームはスーパーボレーの記憶が宿る一着。ボタンを外さずに着用するあたりに、人格者と評される彼の性格の一端が表れているのかもしれない。

チェルシー 2012-13

チェルシー 2012-13 adidas ホーム ユニフォーム

チェルシーでの2年目を迎えた12-13シーズンはプレミアリーグで12得点を記録。チャンピオンズリーグなどを含めた全公式戦ではシーズン20得点を挙げたが、これはここまでのマタのキャリアハイとなる数字だ。

そんな12-13シーズンのチェルシーのユニフォームは、クラブと黄金期を築いた「SAMSUNG」の胸ロゴやエンブレムをゴールドで彩るデザインが印象的で、ファンの間でも人気が高いユニの一つ。

バレンシア 2009-10

バレンシア 2009-10 Kappa アウェイ ユニフォーム

どんなにプレミアリーグで活躍しようとも、「フアン・マタ=バレンシア」のイメージが強いサッカーファンも多いのではないだろうか。プロとしてのキャリアをスタートさせたバレンシアには10-11シーズンまで4年間在籍し、公式戦46得点を記録している。

09-10シーズンのマタは公式戦14得点を挙げてラ・リーガ3位やUEFAヨーロッパリーグのベスト8入りに貢献。好調だったチームを象徴する黒とオレンジのアウェイユニフォームは、当時世界各国のユニフォームマニアに好評だった。

バレンシア 2007-08

バレンシア 2007-08 Nike ホーム ユニフォーム

現在に至るまでのキャリアの原点と言えるのが07-08シーズンのバレンシア。レアル・マドリード・カスティージャと決別し、このシーズンに19歳で加入すると1年目から存在感を発揮。スペイン国王杯の優勝にも大きく貢献した。

バレンシア1年目となった07-08シーズンのユニフォームは、胸スポンサーが日本の自動車メーカー「TOYOTA」。当時のチームメイトで、マタより先にヴィッセル神戸でプレーしたダビド・ビジャの活躍の記憶も残るユニだ。

スペイン 2012

スペイン代表 2012 adidas ホーム ユニフォーム

選手として高い評価を得てきたマタだが、残念ながらスペイン代表では必ずしも大きな活躍を残したとは言い難い。それでも幾つかの試合でスポットライトを浴びてきたが、とりわけ短い出場時間で得点したイタリアとのEURO2012決勝戦は印象深い。

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マタは3-0でスペインがリードし試合の行方がほぼ決まった87分に途中出場すると、その1分後にフェルナンド・トーレスの折り返しを左足で流し込みチームの4点目が決まる。

大会を通して控えの立場に甘んじながら、フィナーレを締めくくるゴールで溜飲を下げたのだった。この赤いユニフォームに、感情を爆発させるマタの姿が浮かぶ人も多いかもしれない。

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