SBK:6度の王者ジョナサン・レイ、2023年限りでカワサキ離脱。2年契約解消でヤマハへ移籍か

 9月4日、カワサキ・モータース・ヨーロッパは、Kawasaki Racing Team WorldSBKからスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦しているジョナサン・レイが2023年シーズンをもってチームを離れることを発表した。

 イギリス出身のレイは、ブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)を経て2009年からSBKにフル参戦している。2015年にはホンダからカワサキに移籍すると初年度の2015年から2020年まで6連続チャンピオンに輝いた。

 2021年はランキング2位、2022年はランキング3位となったが、カワサキのエースライダーとして9年間を同チームで過ごしている。現在、カワサキで37度のポールポジション、214度の表彰台、そのうち104度の優勝を飾っており、上記の通り6度の王座を獲得した。

 また、2022年には2年間の契約を延長して2024年まで継続参戦することを発表していた。ところが、この契約を解消して、2023年シーズンをもってレイはカワサキを離れることが明かされた。

2020SBK:カワサキで6度目のチャンピオンを獲得したジョナサン・レイ

 ジョナサン・レイは「僕を信じ、最高レベルで自分を証明する機会を与えてくれたKMCとKRTのみんなに感謝したい。ファクトリー仕様のスーパーバイクであるNinja ZX-10Rに初めて足をかけた時から、僕は人として、ライダーとして多くのことを学び、成長してきた」とカワサキでの思い出を語った。

「SBKで6年連続優勝したことは、常にカワサキで過ごした時間の中で一番のハイライトだけど、それは素晴らしい思い出、人生の教訓、そして笑いでもあり、未来へとつなげていくことになるだろう。そして確かに2023年シーズンも、これまでと同じように、力強く、全力で戦い抜くことが我々の使命であることは間違いない」

「今、僕たちの旅を振り返ると、世界中のカワサキファンとカワサキオーナーに喜びと幸福をもたらしたことを誇りに思う。家族に別れを告げるわけではなく、単にこの素晴らしい章の終わりにすぎない。KRTの皆さんの今後の幸運を祈っている。またトラックでお会いしましょう」

 また、トプラク・ラズガットリオグルがヤマハからBMWへ移籍することが決定しており、2024年はレイがヤマハへ移籍する可能性がある。ヤマハへ残ることが決定しているのは、ドミニク・エガーターとアンドレア・ロカテッリだ。

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