茨城県内で激しい雨 筑西と東海で床下浸水7軒 桜川で1時間100ミリ

水路から水があふれ、通行できなくなった道路=筑西市成田

茨城県内は4日、低気圧の暖かく湿った空気が流れ込んで大気が不安定になり、各地で激しい降雨に見舞われた。桜川市付近では1時間雨量100ミリの猛烈な雨となり、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表。筑西市や東海村では計7軒が床下浸水した。県内JR各線の一部区間では、一時運転見合わせや徐行運転となった。

水戸地方気象台などによると、同日正午までの1時間雨量は、筑西市で62.5ミリ、高萩市で42.0ミリを記録。同気象台は、土砂災害や河川の増水に注意するよう呼びかけている。

県防災・危機管理課によると、床下浸水の被害は筑西市で6件、東海村で1件発生。いずれもけが人などはいなかった。また、常陸大宮市上伊勢畑の県道赤沢茂木線では土砂崩れや倒木が発生し、午後9時現在、通行止めが続いているという。

筑西市下中山の女性(52)は、近くの水路からあふれた水が自宅勝手口まで迫ったといい、「これ以上雨が降ったら大変」と不安そうに話した。

JR水戸支社によると、水戸線は倒木の影響で午前11時50分ごろから午後3時6分まで、下館-友部駅間の上下線で運転を見合わせ。水郡線も午前10時過ぎから上菅谷-常陸太田駅間と常陸大宮-常陸大子駅間で一時運転を見合わせた。常磐線は同11時39分ごろから日立-勿来駅間で徐行運転となり、特急4本を含む上下8本が運休、特急6本を含む同17本が最大1時間6分遅れた。

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