【マレーシア】首都とペナン州の住宅価格、1~3月は上昇[建設]

英系不動産サービス大手ナイトフランクによると、マレーシアの首都クアラルンプールとペナン州の第1四半期(1~3月)の住宅価格はいずれも上昇した。国内全体の1~3月の国内総生産(GDP)が前年同期比5.6%成長したほか、失業率が低下したことも影響した。

ナイトフランクは4日、上半期(1~6月)のアジア太平洋地域25都市の住宅価格に関する調査報告書を発表した。クアラルンプールとペナン州の1~3月の住宅価格の上昇率はそれぞれ0.34%、5.78%だった。マレーシア全体の通年の経済成長率が4.5~5.0%に鈍化する予想となっているが、開発業者は需要は続くと見越して、新規事業を進めている。今後1年間の両都市の住宅価格の見通しは、同水準で推移すると予想している。

ナイトフランク・マレーシアの調査・コンサルタント部門のジュディ・オン専務取締役は、マレーシアの第2四半期(4~6月)の経済成長率は2.9%となり、前期と比べ失速したが、マレーシア中央銀行の翌日物政策金利(OPR)の据え置きや労働市場の改善によって、主要都市の住宅市場は安定すると予想した。

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