自公、次期京都市長選に松井孝治元官房副長官の擁立を検討

松井孝治氏

 来年2月の任期満了に伴う京都市長選に、市議会与党の自民党、公明党が、今期限りで退任する門川大作市長(72)の後継候補として、元内閣官房副長官で元民主党参院議員の松井孝治氏(63)の擁立を検討していることが4日、複数の関係者への取材で分かった。

 松井氏は京都市出身で東京大卒。通産省(現経済産業省)に入り、2001年参院京都選挙区に民主公認で立候補し、初当選。鳩山由紀夫内閣で官房副長官を務めた。13年に2期12年で政界を引退し、その後、慶応大教授に就任した。

 関係者によると、自民府連、公明府本の関係者で協議を続け、地元京都市出身で政策に精通し、政財界や中央省庁に幅広い人脈を持つ松井氏が有力候補に浮上した、という。今後、経済界や医療福祉といった業界団体のメンバーらから意見を聞き取り、立候補の打診を最終判断する。

 次期市長選では4期務めた門川市長が立候補しない意向を発表し、16年ぶりの新人対決となる見通しになっている。他にも新人で弁護士の福山和人氏(62)が立候補の意向を固め、市民グループや共産党、労働組合などでつくる団体が支援する方向。市議会で合同会派を組む日本維新の会と国民民主党、地域政党京都党は統一候補の擁立を模索している。

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