茨城・笠間の早生栗、出荷進む JA常陸

本格的な出荷を迎えた笠間市の早生栗=同市湯崎

実りの秋が近づき、早生(わせ)品種の栗の出荷が急ピッチで進んでいる。茨城県笠間市湯崎のJA常陸栗選果場では選果作業が本格化しつつあり、今月下旬にはフル稼働となりそうだ。

この時期に出荷されるのは早生品種の「出雲」「丹沢」など。4日の選果作業では、スタッフたちが慣れた手つきで見た目の不良を取り除いた後、重量別にM~4Lの5等級へ自動選別された。

今シーズンの出来について、同JA笠間営農経済センターの塙謙人さん(27)は「高温と小雨の影響で、昨年に比べ実の付きはいいようだが、その分、小粒の傾向がある」と話した。

同選果場に納入する同JA笠間地区栗部会員は約200人。今後は「筑波」「利平」など9品種の出荷も始まる予定で、全体の出荷量は昨季と同様の約135トンを見込む。水戸や東京向けのほか、同市手越の「笠間栗ファクトリー」にも出荷される。

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