県高校新人大会 競泳男子 渡辺玄大(雄城台2年)が4種目で優勝 【大分県】

競泳の県高校新人大会で渡辺玄大が男子200メートル自由形、同400メートル自由形、男子400メートルリレー、同400メートルメドレーリレーの4種目で優勝した。6月の県高校総体でも同種目で優勝しており、全国高校総体には1年生の頃から出場している。「先輩後輩関係なく、みんながライバルとして練習から競い合えている。これから九州新人、国体と続くが、みんなで高め合っていければいい」と前を見据える。

8月の全国高校総体、JOCジュニアオリンピックが終わり、キャプテンとなった。県高校新人大会まで1週間と時間が少ない中で、「言い訳をせずに、自分が先頭に立って盛り上げようと思った」とタイムより結果にこだわった。競泳は個人競技であるが、学校対抗を意識することで「みんなで一つ」という意識が芽生え、結果が出ることを先輩から教わった。県高校新人大会は練習期間がほぼなかった中で、全員が全力を出し切り、学校対抗で男子が優勝、女子は2位となった。渡辺は「伝統を受け継ぎ、来年の県高校総体の学校対抗で(男子)13連覇と男女の総合優勝を目指す」と言い切った。

4種目で優勝した渡辺玄大

もちろん、総合優勝を狙うためには個人の成長は欠かせない。キック(バタ足)の強さに定評のある渡辺は、膝を伸ばす動作と足首を返す動作を意識し、滑らかで鞭のようにしなるキックを意識するようになってタイムが伸びた。堤聖一監督は「泳ぎ込むことで安定して力を出せるようになったが、全国規模の大会でファイナリストになるためにはスピードと持久力をもう一段階アップする必要がある」と話す。渡辺自身もそれは理解しており、「200メートル自由形が得意だが、100メートルと400メートルで記録を伸ばすことで200メートルにも好影響がある」と意欲的に練習に取り組む。

3年生が引退し、2年生は5人(男子3人)、1年生は8人(男子5人)。「負けず嫌いの人が多く、練習から一所懸命。秋の大会が終われば、冬場の泳ぎ込みが始まる。ここでガッツリ追い込んで、来年の春からの大会で結果を残せるように練習したい」(渡辺)。当面の目標は九州新人、国体での自己ベスト更新となるが、全ては来年の夏の全国大会に向けてのステップとなる。

来夏の全国大会に向けて「今できることを全力で取り組む」と語った

(柚野真也)

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