五島・奈留島で「シゴトフェス」 中高生ら、多様な職種の魅力学ぶ

各ブースで経営者(右)から職業の魅力などについて話しを聞く生徒=五島市奈留町、奈留離島開発総合センター

 長崎県五島市奈留島の中高生43人が、東京や地元などで起業した経営者ら10人から職業の魅力を学ぶイベント「シゴトフェスin五島市奈留島」に参加し、自身の将来を考えた。
 教育サービス関連のITベンチャー「Lacicu(ラシク)」と、一般社団法人日本青少年育成協会(いずれも東京)が、都心部と地方の進学格差の解消を目指し、8月29日に奈留島内で開催。生徒らは経営者らのうち3人を選び、各20分ずつ話を聞いた。
 10人は、IT関連やグラフィックデザイナー、動画投稿サイトなどで活動する「数学教師芸人」、五島市役所職員、同市内の蒸留酒クラフトジンの製造販売業者、奈留島に移住した居酒屋の経営者ら。
 「自分がやりたいことのために自身で仕事を作って進めていく」「険しい道だけど好きなことをしてお金をもらえるのがやりがい」などと、自らの職業の内容や魅力、仕事観などを熱心に語る経営者に、生徒らは熱心に耳を傾けた。
 県立奈留高3年の窄中玲央さん(18)は「島にいると普段聞くことがない職種の話を聞くことができ、新しい発見がたくさんあった」と話した。

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