訪日客モニターツアー開催 アフターコロナの需要見据え 長崎・ラッキー自動車

抹茶や和菓子などを楽しむミカエラさん(左)とエマさん=諫早市、お茶処しまだ

 アフターコロナのインバウンド需要を見据え、ラッキー自動車(長崎市)は8月31日と9月1日、外国人旅行客向けのタクシーモニターツアーを長崎市と諫早市で開いた。
 同社が所有するタクシーやバスの強みを生かし、地産地消につながる長崎の食と体験を加えた旅行商品の開発などがねらい。観光庁の、インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業として開催した。言語はスマートフォンの翻訳アプリ活用や、外国語を学ぶ学生による、通訳補助ボランティアの協力などで対応する。
 モニターツアーには、訪日インバウンドのプロモーション事業に取り組む「東京クリエイティブ」(東京都)の6人が参加。動画投稿サイト「ユーチューブ」(登録者数24万7千人)で欧米系インフルエンサーとして活動する同社社員でカナダ人のミカエラさんと、オーストラリア人のエマさんがさまざまな体験をリポート。1日目は長崎市内で夜景や料亭での食事などを堪能。2日目は浴衣に着替え、諫早市内の日本茶専門店で緑茶や抹茶などを楽しんだ。イギリス人男性スタッフ2人がその様子を撮影。女性らは日本茶インストラクターによる抹茶の頂き方に興味深く耳を傾け、季節の和菓子や、茶がらを使ったお茶請けに「上等なお茶は葉が柔らかくておいしい」と目を輝かせた。この後、神社の参拝や名物のうなぎ料理も楽しんだ。
 ミカエラさんらは「運転手のホスピタリティー精神あふれる対応が良く、効率的に(日本文化を)体験でき、楽しかった。諫早にはフルーツバス停など魅力あるエリアもあるので、ぜひ再訪したい」と話した。
 ラッキー自動車では全11種の日帰りタクシー観光プランを準備。年内の販売開始を予定している。6日と7日にも香港や台湾向けに同様のツアーを実施する。

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