ドジャースの左腕フリオ・ウリアスが９月３日（現地時間）の夜にＤＶ容疑で逮捕されていたことが明らかになった。「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、ウリアスは５万ドルの保釈金を支払ってすでに釈放されており、９月27日（現地時間）に出廷する予定だという。ドジャースは「我々はフリオ・ウリアスが関与した事件を認識している。彼はチームに帯同しない」とコメントするにとどめており、MLB機構による調査が開始される見込みとなっている。
現在27歳のウリアスはメキシコ出身の先発左腕。今季はここまで21試合に先発して117回1/3を投げ、11勝８敗、防御率4.60、117奪三振とやや精彩を欠いているが、2021年に自己最多の20勝を挙げて最多勝、昨季は自己ベストの防御率2.16を記録して最優秀防御率のタイトルを獲得するなど、メジャーを代表する左腕の１人である。今季終了後にＦＡとなる予定だが、2019年に続く２度目のＤＶ容疑による逮捕は、ＦＡ市場での動向にも大きな影響を与えそうだ。
なお、前回の逮捕時は不起訴となったにもかかわらず、MLB機構はＤＶ問題に関するポリシーに違反したとして、ウリアスに対して20試合の出場停止処分を科した。ＤＶ問題に関するポリシーは2015年に制定されているが、それ以降、このポリシーによって２度の出場停止処分を受けた選手は１人もおらず、ウリアスは残念な形でメジャーの歴史に名を残す可能性がある。
ドジャースは現在ナ・リーグ西地区の首位を独走しており、２年連続の地区優勝と11年連続のプレーオフ進出はほぼ確実な状況だが、チーム最多の先発登板数と投球イニング数を記録しているウリアスの離脱は大きな痛手。ただでさえ、故障者続出で先発投手がコマ不足気味だが、台所事情はさらに苦しくなりそうだ。
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