8月の盛岡市長選で初当選した内舘茂氏(56)は4日初登庁し、市政運営をスタートさせた。20年ぶりとなる県庁所在地のリーダー交代。同日は就任式や市議会全員協議会に臨み、記者会見で「市民、市役所、議会の皆さんと議論し、力を合わせて盛岡をつくっていく」と決意を示した。
内舘市長は午前9時ごろ、同市内丸の市役所に徒歩で出勤し、庁舎玄関で職員の出迎えを受けた。各課をあいさつ回りし、就任式で幹部約150人に「市民の声に耳を傾ければやるべきことが見えてくる。素晴らしい盛岡をつくるため一緒に汗を流そう」と呼びかけた。
記者会見で、1日に退任した副市長2人の後任人事については「なるべく早く市民に迷惑をかけないよう努力したい」と語った。谷藤裕明前市長が新庁舎の整備エリアを「内丸地区が最有力」と言及したことに関しては「谷藤氏の思いが詰まった話だと思うが、十分理解した上で進めたい」と述べるにとどめた。