在任最長の20年「悔いなし」 谷藤裕明盛岡市長が退任

市民に見送られ市役所を後にする谷藤裕明氏

 谷藤裕明盛岡市長(73)は1日、任期満了で退任した。5期20年務め、在任期間7305日は歴代最長。「激動の20年間、休むことなくまい進した歩みに悔いはない」と振り返った。

 谷藤氏は盛岡市中ノ橋通のプラザおでってで退任式に臨み、幹部職員約120人を前に「皆さんと市政発展に尽力でき、満足している」と語った。新市長に対しては「今の良き流れを生かし、引き続き魅力あるまちをつくってほしい」と話した。市役所では職員や市民から拍手で見送られ、花束を手に庁舎を後にした。

 谷藤氏は県議3期を経て2003年市長選で初当選。行財政改革や旧玉山村との合併、中核市移行を進め、東北市長会長や全国市長会副会長を務めた。8月の市長選に6選を目指して出馬したが、3度目の挑戦となった内舘茂氏(56)に敗れた。

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