長崎県佐世保市船越町の九十九島動植物園(森きらら)に2日、チーターの「チャーム」(雌、2歳)と「カイト」(雄、9歳)が仲間入りした。同園では、今年1月にチーターの「キリ」とライオンの「アサヒ」が相次いで死に、人気者不在の状態が続いていたため、魅力創出への期待がかかる。
搬入は種の保存も目的としており、チャームは千葉市動物公園から、カイトは静岡県の伊豆アニマルキングダムから受け入れた。チャームは人に対してあまり警戒心がないという。一方、カイトは雌に対して奥手で“草食系”なところがあるという。
2頭は同園に到着後、別々の獣舎で過ごしている。食欲もあり、夜もしっかり眠るなど、落ち着いた様子だという。森きららの担当者、髙尾久美子さん(28)は「たくさんの人に見てもらって人気者になってほしい。全国的にもチーターを飼育する園は多くはないので、チーターの魅力などもしっかり伝えていきたい」と話した。
2頭は慣れるまで獣舎で過ごし、今月中旬頃から展示場に出る練習を開始する予定。