2023年F1第15戦イタリアGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2023年F1第15戦イタリアGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはルイス・ハミルトン(メルセデス)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)だ。

■バルテリ・ボッタス(アルファロメオ・F1チーム・ステーク)
決勝=10位(51周/51周)

2023年F1第15戦イタリアGP バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)

 今日はポイント獲得が目標だった。ひとまずそれを達成して、トップ10に戻ってくることができて良かったよ。みんながハードワークを続けていたにもかかわらず、しばらくポイントから遠ざかっていたからね。これはアルファロメオが全員の力で勝ち取ったポイントだ。たったの1ポイントかもしれないが、この週末を立て直すために注がれた努力、そしてアルファロメオの人たちのグランドスタンドからの応援には報いることができたと思う。

 僕自身については、クリーンなレースができて、予選の時と比べるとペースもわずかに良くなっていた。戦略もうまく機能させて、しばらくクリーンエアで走ることができたし、トラブルにも巻き込まれなかった。全体として、今日は一日いい仕事をして、良いかたちでヨーロッパシーズンを締めくくれたと言ってもいいと思う。

■フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム)
決勝=9位(51周/51周)

2023年F1第15戦イタリアGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)と角田裕毅(アルファタウリ)

 とても難しい戦いになり、体力的な面でも年間を通じて最も厳しいレースのひとつだった。この週末から学ぶべきことがたくさんあるし、次のレースではそれが生かされるだろう。

 ルイス(・ハミルトン)がペナルティを受けた時、もしかしたら追いつけるかもしれないとも思ったが、彼がアレックス(・アルボン)を抜いていった時点で、それは無理だとあきらめた。

 残念なことに、今日の結果によりコンストラクターズ選手権でフェラーリに抜かれてしまった。次のレースでは何とか巻き返さないといけない。まだこれから多くのレースがあるし、選手権で獲れるポイントもたくさん残っている。

■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラワン・チーム)
決勝=8位(51周/51周)

2023年F1第15戦イタリアGP ランド・ノリス(マクラーレン)とアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

 いいレースだった。実際、ペースは速かったと思う。ただ、いつものようにオーバーテイクがひどく難しかっただけで、オーバーテイクの必要がない場面でのペースは良かった。レースの全体を通じて、アレックス(・アルボン)にプレッシャーをかけ続けたが、彼は本当にいい仕事をした。彼とウイリアムズに脱帽だよ。この週末、彼らはとても速くて、僕らより前のポジションを守り抜いた。僕自身はこれが望みうる最善の結果だったと思うので、その意味では満足している。

 スパでの状況を見て対策を講じ、より競争力の高いパッケージを用意してくれた、サーキットとファクトリーのチームのみんなに心から感謝したい。ここからはシンガポールに向けた準備に集中するつもりだ。

■アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ・レーシング)
決勝=7位(51周/51周)

2023年F1第15戦イタリアGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)とランド・ノリス(マクラーレン)

 おそらくこれまでに経験した中で一番タフで、一番誇りに思えるレースだった。心から満足している。ランド(・ノリス)はあまり楽しくなかったと思うけど、僕は楽しめたよ!

 タフで長いレースになることは、始まる前から分かっていた。タイヤのデグが大きいと予想していたからだ。僕らのクルマは、理論的にはモンツァでは他のコースより少しは速いはずと予想して、この週末に臨んでいた。そして、スタートから4周目あたりで、これはとても長く感じるレースになるだろうと思ったが、何とかライバルたちを背後に抑え続けることができた。中古のミディアムと中古のハードでレースを戦うことになり、その意味では自分たちでタフな状況にしてしまった部分もある。こういうレースをまたやりたいとは思わないけど、結果には超ハッピーだよ。

 2戦連続でポイントを獲れて本当にうれしい。今年初め頃のポジションを考えると、ここまで来られたのは驚異的だよね。ここから何戦かは、僕らにとって楽なレースにはならないだろうけど、できる限りエンジョイするつもりだ。

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(51周/51周)

2023年F1第15戦イタリアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が接触

 これまでのレースで得たポイントとポジションはすべて、信じられないほど激しく戦った末につかんだものだ。今日はハードタイヤでスタートし、オフセットを作れたことはよかった。ただ、序盤は苦戦して、DRSトレインについていくのが簡単ではなかった。

 長い間、マクラーレン勢の後ろを走り続けた。ファーストスティントを走っている時、僕の方が少しだけペースがいいことが分かった。そのため、セカンドスティントで彼らをつかまえられればいいなと思ったんだ。

 ピットストップの後、追いつくまでに大きなギャップを縮めなければならなかったので、追いついた時にはタイヤが終わっているのではないかと心配した。でも幸い、彼らのタイヤも同じ状態だった。

 ピットストップ直後にアロンソを抜いたことで、チャンスが出てきて、前を行くマクラーレン勢に追いつくことができた。ただ、ピアストリとのインシデントはついてなかった。

 僕がギャップを見誤ったせいなので、完全に僕のせいだ。レース後、すぐに彼のところに謝りに行った。

 今日僕たちは最大限の結果を出したと思う。10日後のシンガポールGPが楽しみだ。

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