ローソン11位「スタートでチャンスを失った。ポイントを獲得できずがっかり」アルファタウリ/F1第15戦決勝

 2023年F1イタリアGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリのリアム・ローソンは11位完走を果たした。

 12番グリッドのローソンは、チームメイトの角田裕毅がトラブルで出走できなくなったことで、隣の11番グリッドがあいた状態でのスタートとなったが、蹴り出しが悪く、他車にかわされ、12番手を維持することになった。ローソンは2回ストップで走り、12番手でフィニッシュ。前にいたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が5秒のタイムペナルティで降格されたことで、ローソンが11番手となった。

 ビークルパフォーマンス担当チーフエンジニアのクラウディオ・バレストリは、ローソンのレースを振り返り、次のように語った。

「リアムをミディアムタイヤでスタートさせることを決めた。ミディアムは、グリッド上のほとんどのマシンが選んだメインのコンパウンドであり、戦略に関してある程度の柔軟性を得られるものだった」

「1周目の終わりにリアムは12番手を走行、周囲のマシンのペースについていっていた。しかし、モンツァで非常に重要になるタイヤのデグラデーション、特にリヤのデグラデーションがとても高かった」

「そのために彼を13周目にピットインさせて、ハードコンパウンドを履かせた。2回ストップ戦略にして、タイヤをさらにプッシュすることを選び、33周目にミディアムタイヤに交換した」

「最終スティントでのラップタイムは良く、リアムは1回ストップで走っているマシンとの差を縮めていった。最終ラップで(ウイリアムズのローガン・)サージェントの前に出ることができ、(アルファロメオのバルテリ・)ボッタスの後ろの11番手を獲得、あと一歩でポイント圏内という位置だった」

2023年F1第15戦イタリアGP リアム・ローソン(アルファタウリ)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)

■リアム・ローソン(スクーデリア・アルファタウリ)
決勝=11位(51周/51周)
12番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム

 今日はいくつかうまくいかなかったことがあった。スタートに関しては、もっと良い仕事ができたはずだ。そこでチャンスを失ったので、これに関して見直す必要がある。その後のペースはそれほど悪くなかったけれど、チャンスが少し遠ざかってしまった。

 まだ手順を学んでいる段階だが、徐々に快適に走れるようになってきている。それでも今日の自分のレースには少しがっかりしている。今日はポイントを獲得できるだけのペースがあったのではないかと思っているからだ。

 とはいえ、確信は持てないので、詳しく調べてみる必要がある。F1のレースは僕が今まで走ってきたレースよりも長い。そういう面でもアジャストしているところだ。それでも先週末と比べるとはるかに準備ができていたと思うので、それについては満足している。

2023年F1第15戦イタリアGP リアム・ローソン(アルファタウリ)

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