「抗体が減り感染しやすい状況」 コロナ患者増加の一方でインフルも“流行の兆し” 医療現場の現状

新学期が始まって早々、愛知県や全国の学校で新型コロナの影響による学級閉鎖が相次いでいます。その一方で、インフルエンザの患者数も増える兆しを見せていますが、同時に流行するようなことはあるのでしょうか?

(大学2年生)
「一か月くらい前に家族が(コロナに)かかったり、友人が数人かかったりとか。前ほど爆発的な感じではないが、ちらほらいると思う」
(3歳と1歳の父親)
「職場とか保育園とか。ニュースとかでは聞かないけど周りで意外と多いなと感じる」
(3歳と1歳の母親)
「保育園のクラスでちらほら出るとか、他のクラスで出るとか。(対策は)帰ってきたら手洗いうがいくらいかな」

こちらは、5日にこの地方で学級閉鎖をしている学校の数で、全国的にも新型コロナ感染拡大の兆しが見て取れますが、医療現場ではどう受け止めているのでしょうか。

(柊みみはなのどクリニック・内藤孝司院長)
「始まって1時間で(新型コロナ陽性が)7人。かなりはやっている感じがする」

愛知県大府市のこちらのクリニックでは、5日午前中だけで7人が新型コロナ感染と診断されました。

(柊みみはなのどクリニック・内藤孝司院長)
「新型コロナは、お盆直後あたりから5類移行になった直後と比較すると、4倍から5倍の患者数。抗体が減ってきてかかりやすい状況になっているのではないか」

5日受診したこちらの兄弟も、お兄ちゃんが新型コロナの「陽性」と診断されました。

(母親)
「(お兄ちゃんは)去年1回コロナになったことがあったので、もう少なくなってきているし、大丈夫かなと思っていたんですけど…ちょっとびっくりしました。熱も高くないし、せきもなかったので。引き続き気をつけていかなければならないと改めて思いました」

このクリニックでは、発熱時に新型コロナとインフルエンザの検査を同時に行うこともあり、その結果インフルエンザと診断されることもあると言います。

(柊みみはなのどクリニック・内藤孝司院長)
「インフルエンザはレベルでいうと、“流行の兆し”くらいの数。コロナと比べると少ない。5分の1から10分の1。今後、インフルエンザの割合が増えていく可能性はある」

新形コロナとインフルエンザ、感染が疑われる際に症状の違いはあるのでしょうか。

(柊みみはなのどクリニック・内藤孝司院長)
「症状だけで見分けることはほぼ難しい。同時検査で調べた方がいい」

新型コロナとインフルエンザの流行の兆しに警戒感を強める医療の現場。今後も感染防止対策を引き続き徹底することが大切です。

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