コウホネを途絶えさせない 佐野の菊川町会が川で清掃活動 外来種除去に汗流す

「ナガレコウホネ」が咲く菊沢川で行われた清掃活動

 【佐野】菊川町会の団体「菊沢川の清流とコウホネを守る会」は3日、市西部を流れる菊沢川で清掃活動を行った。

 菊沢川には県版のレッドリスト絶滅危惧Ⅱ類に指定されている貴重な水生植物「ナガレコウホネ」が群生している。同会では、毎年6〜9月に月1度の清掃活動を20年以上続けてきた。

 今年4回目のこの日は、約25人のメンバーらが黄色いコウホネの花が点在する菊川第4公園周辺の河川に入り、清掃に参加。川辺や水中に生え、コウホネの生息地を浸食する恐れのある外来種「セキショウモ」の除去作業などを中心に清掃活動を実施した。

 同会の大川叡(おおかわあきら)代表(78)は「コウホネを途絶えさせないよう、微力かもしれないが、これからも活動を続けていきたい」と汗を拭った。

「ナガレコウホネ」が咲く菊沢川で行われた清掃活動

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