きょう6日(水)も、全国的に大気の状態が非常に不安定で、局地的に非常に激しい雷雨となる見込み。特に、四国と北陸では午後にかけて、東海では午後から7日(木)午前にかけて、線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがある。さらに、昨夜、発生した台風13号は、あす7日(木)の夜には伊豆諸島付近に接近する見込み。

四国・北陸・東海で線状降水帯発生のおそれ　土砂災害などに厳重警戒

　台風12号から変わった熱帯低気圧周辺の湿った空気や、本州を南下する前線の影響で、東北から中国・四国を中心に全国的に大気の状態が非常に不安定となり、局地的に雷を伴って、非常に激しい雨が降る見込み。

　特に、四国と北陸では午後にかけて、東海では午後からあす(木)午前にかけて、線状降水帯が発生して、大雨の危険度が急激に高まるおそれがある。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。その他の地域でも、晴れ間が出ていても油断せずに、天気の急変に備えてほしい。

台風13号　あす7日(木)夜から8日(金)に関東接近か

　昨夜、日本の南で発生した台風13号は、今後も北東に進み、あす(木)の夜には伊豆諸島付近に、あさって8日(金)にかけては、関東に接近するおそれがある。台風としてはあまり発達しない見込みだが、台風周辺の暖かく湿った空気を持ち込むため、あす(木)からあさって(金)は、東日本や西日本を中心に非常に激しい雨の降る所がある見込み。また、太平洋側では強風や高波にも注意が必要で、台風への備えは雨の止み間や弱まる時間帯に合わせ、早めに済ませておきたい。

猛暑日激減　不快な蒸し暑さは増す

　きょうの最高気温は、全国的に前日よりも低くなる所が多く、35℃以上の猛暑日を観測するような地点は激減しそうだ。一方で、雨や湿った空気で湿度はアップするため、気温が30℃前後であっても、体感的にはかなり不快な蒸し暑さとなるので、引き続き、熱中症対策を心がけて、体調を崩さないよう注意が必要だ。

（気象予報士・海老原美代子）