花巻を女子野球の新拠点に 9・10日に大会開催、強豪チーム参加

初開催の「イーハトーブはなまき大会」を心待ちにする花巻東高女子硬式野球部=花巻市・花巻球場

 花巻から女子硬式野球のユニークな挑戦が始まる。9、10日に開かれる「みちのくコカ・コーラ・デサント杯第1回イーハトーブはなまき大会」。花巻東高の呼びかけで高校、大学の12チームが参加する。年代を超えた真剣勝負、温泉宿に泊まる地域経済活性化、全国への魅力発信という「三方良し」の企画だ。女子野球の新拠点になろうと壮大な夢を描き、いざプレーボール。

 菊池雄星、大谷翔平ら大リーガーを輩出した花巻東高が交流の「架け橋」となった。主催のみちのくコカ・コーラボトリングが選手に飲料提供し、デサントなどが優勝チームや個人賞受賞者に記念品を贈る。特別協力でトヨタ自動車東日本、プロ野球西武ライオンズが名を連ね、若者が集う地域づくりを後押しする。普及段階の女子野球だからこそ、主会場の花巻球場に企業横断幕を掲げたり、商品提供など自由度の高い協力が実現した。

 参加チームも強豪がそろった。花巻東高が8強入りした8月の全国高校ユースで優勝したクラーク仙台キャンパス、準優勝の福井工大福井高が参戦。仙台大と福井工大の大学2チームも加わり、トーナメントで頂点を争う。敗れたチームの交流試合なども予定する。

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