イノシシ肉で工夫凝らした料理を 諫早市内10店舗 11日から「ジビエ頂フェス」

ジビエ頂フェスをPRする陣野代表=諫早市、ベースカフェ

 地元産食材の生産者と飲食店をつないで新たな料理を開発し、古里諫早の魅力をオリジナル料理で発信するグルメイベント「ジビエ頂(いただき)フェス」が11日、長崎県諫早市で始まる。イノシシ肉をテーマに、市内の飲食店10店舗がアイデアを凝らした料理を提供する。10月30日まで。
 市まちづくりサポート事業の一環。市民有志でつくるISAHAYA頂プロジェクト実行委が2020年から「頂フェス」として毎年開いている。ジビエは初回に続き2回目。店主らは8月、同市福田町の諫早猪処理販売センターで有害鳥獣対策として狩猟されたイノシシの解体を見学。試作を重ね料理を完成させた。
 同市東本町の串揚げ店「香串揚げやぶから坊」は、多良見町産のミカンの搾り汁と蜂蜜に漬け込んだ後に揚げたロース肉に、甘酸っぱい自家製ミカンジャムをかけた串揚げ(350円)を提供。同市本町の居酒屋「三まいめ」は、ミンチ肉にスパイスやチーズを組み合わせた「猪(シシ)コンカンのナチョス」(880円)に仕上げた。
 実行委の陣野真理代表は「きちんと処理した諫早のジビエはおいしい。イメージにとらわれず食べてみてほしい。地元で消費を拡大し、魅力を発信する事で、生産者と消費者間に良い循環が生まれれば」と話した。同フェスでは食事券が当たるスタンプラリーも開催する。

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