生徒1人に50万円の税金が…港区の中学校 修学旅行をシンガポールに

港区は、全ての区立中学校でシンガポールへの修学旅行を行う方針を示しました。各家庭の負担額は7万円ほどで、生徒1人当たり50万円ほどが税金でまかなわれる予定です。

武井区長:「幅広い、またより深い国際人となるきっかけ作りとなってもらいたい」

港区はこの「海外への修学旅行」について、英語での対話の経験を積むことや国際理解を深めることを目的だと説明していて、移動時間や治安などの理由から「シンガポール」に決定したとのことです。

対象は港区立の全ての中学校の3年生約760人で、約5億1000万円の事業費を見込んでいて、各家庭の費用負担は7万円ほどの予定です。また、港区の担当者は生徒1人当たり50万円ほどが税金でまかなわれる予定だと話しています。

港区は昨年6月に、区内の中学校と幼稚園を約120億円かけて建て替えるなど「教育」に力を入れています。海外に羽ばたく人材を育てていきたい港区…このシンガポール旅行について、区内に住む人からは賛否の声が聞こえてきました。

港区住民 賛成派:「これからの日本はやっぱり若者中心に羽ばたいてもらいたいですからね、しょうがないかなと…。結構税金高いですよ、港区」

港区住民 反対派:「もったいない。現在生きてて苦労してらっしゃる方があるわけですよ。生活やなんかそういう人に回してあげた方がいいと思う」

この事業は来年度から実施される見込みで、今月の区議会で審議されます。

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