「恐竜科学博」 恐竜の謎⑦ 傷と病気

東京ミッドタウンで開催中の「恐竜科学博」で知ることができる「恐竜の謎」をお届けします。きょうのテーマは、恐竜たちの個性が見える「傷と病気」です。

恐竜科学博に展示されるゴルゴサウルスのルースは、全身に多数の傷跡を残して発掘された貴重な全身標本の一つです。ただれた下あご、剥離骨折した大腿骨、曲がったすねの骨、平らで滑らかなはずの肩甲骨も異常に大きく変形していることが分かります。

まさに満身創痍のルースの化石には、その傷の原因と考えられる貴重な発見がありました。ピンポン玉サイズの脳腫瘍の痕跡が見つかったのです。脳腫瘍がルースの平衡感覚を狂わせたことによって、全身に傷を負わせる原因になったと指摘されています。傷や病気による変化は、恐竜の生き様を私たちに伝えました。

恐竜の驚異的な生命力を感じることができる恐竜科学博は、東京ミッドタウンで開催中です。

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