ナシ作りや農業の6次化伝授 「さがアグリヒーローズ」でインターンシップ

大学生の永野雄也さん(右)にナシ栽培について説明する田代慎仁代表=伊万里市大川町立川の大川三世代・観光農園

 農村ビジネスで売り上げ1千万円増を達成した農家「さがアグリヒーローズ」で4日、インターンシップが始まった。4農家で観光農園などを手がける伊万里市大川町の「大川三世代」で、農業関係の仕事を目指す宮崎県の大学生がナシ作りや農業の6次化について学んでいる。

 「さがアグリヒーローズ」は、佐賀県が取り組む農村資源を生かした成功事例をつくる事業で、第1期の5グループ・農家のうち、4軒で来年2月までインターンシップを受け付ける。

 大川三世代で第1弾を受け入れ、南九州大2年の永野雄也さん(21)が7日まで、ナシの収穫やカフェ業務などに取り組んでいる。永野さんは「農業は生産だけのイメージだったが、消費者との距離が近く、将来の農業の仕事に就く時の参考になる」と話した。

 大川三世代の田代慎仁代表(57)は「栽培を始めるきっかけになり、従事者不足の解消につながれば。いろいろな人の意見が経営の刺激になる」と受け入れの経緯を話した。

 ほかに現在、いとう養鶏場(武雄市)を除く平田花園(唐津市)、トミービーフ(白石町)、ナカシマファーム(嬉野市)で、さがアグリヒーローズのインターンシップを受け入れている。(古賀真理子)

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