プレミアリーグ審判長がシティ戦の誤審認める「明らかにオフサイドだった」

写真:試合時はVARの結果、アカンジの関与はなしと判断されたが……

プレミアリーグ第4節マンチェスター・シティ vs フラムの試合での事象について、ハワード・ウェブ審判長が「誤審だった」との見解を示した。イギリス『BBC』電子版が伝えている。

この試合では1-1の状況で迎えた45+5分、マンチェスター・シティがフィル・フォーデンのFKからナタン・アケが頭で合わせて勝ち越しゴールを奪った。しかしその際、マヌエル・アカンジがオフサイドポジションに立っており、ジャンプしてボールをよける動きをしていた。

この動きが相手GKベルント・レノのプレーや判断に影響を与えるものだったかどうかが争点となったが、試合中は問題なしと判断され、アケのゴールは認められた。

この場面が『スカイスポーツ』の番組『Match Officials Mic’d Up』で取り上げられた。番組内では、この場面についてトニー・ハリントンVARとアダム・ナンAVARが交わした次のような会話が公開された。

ハリントンVAR:
「ゴールをチェックしている。彼(アカンジ)は間違いなくオフサイドポジションにいる。GKの動きに明らかな影響を与えるような動きをしたか? 彼はボールの邪魔にならないところに動いている」

ナンAVAR:
「私の見解では、GKは目いっぱいのセーブをしている。私の主観ではGKに影響を与えた可能性があるようにも見えるが、明らかに影響を与えていただろうか? GKにはボールが見え続けていたと思う」

ハリントンVAR:
「GKはボールを見続けていた。間違いない。チェック完了で問題ないか?」

ナンAVAR:
「個人的には、チェック完了で問題ない」

ハリントンVAR:
「OK。チェック完了、チェック完了」

番組に出演していたウェブ審判長は、この会話を受けて次のような見解を示した。

「プレーヤーがオフサイドポジションにいるかどうか、そしてそのポジションで影響を与えたかどうかという2つの事象を一緒に見なければならないので、判断が難しい場面ではある。しかし、このゴールは最初から認められるべきではなかった。アカンジの動きは、相手GKレノの判断をためらわせるようなインパクトがあった。私たちは明らかなオフサイドの状況だったと考えているが、残念ながら当日はそのような決定は下されなかった。これは間違いだ」

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