マンU戦で絶好機逸…批判にさらされるアーセナルMFハヴァーツをアルテタ監督がたとえ話を交えて擁護「私が妻と出会ったときも…」

写真:絶好機を逃したアーセナルのハヴァーツ

現地時間9月3日、プレミアリーグ第4節のアーセナルvsマンチェスター・ユナイテッドの一戦が、エミレーツ・スタジアムで行われた。この試合に先発出場したアーセナルのドイツ代表MFカイ・ハヴァーツが決定機を逃した件について、チーム内外から対照的な反応が寄せられている。

27分にイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードにゴールを決められてマンチェスター・ユナイテッドに先制を許したアーセナルだったが、そのわずか1分後にノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールが同点弾をマーク。ドローが見えてきた後半アディショナルタイムには、イングランド代表MFデクラン・ライスとブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスがゴールネットを揺らし、3-1で勝利を収めた。

3勝1分とリーグ戦無敗を維持したアーセナルだが、今夏の移籍市場でチェルシーからやってきたハヴァーツはいまだチームにフィットしきれずにいる。

マンチェスター・ユナイテッド戦の13分、ペナルティエリア内に侵入したハヴァーツの足元にボールがこぼれる。あとは冷静にシュートを打つだけだったが、ハヴァーツの左足は空を切った。

イギリス紙『デイリー・メール』は、元イングランド代表DFガリー・ネヴィル氏のコメントを紹介。同氏は「彼は、ホームの観客とつながることができたかもしれない瞬間を無駄にしてしまった」と、ハヴァーツの空振りを嘆いた。また、SNS上ではハヴァーツのミスシーンを嘲笑するような動画も多数アップされている。

だが、アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督は、試合後にイギリスメディア『スカイスポーツ』のインタビューで、悩める24歳のアタッカーにあるアドバイスを送ったことを明かした。

「(マンチェスター・ユナイテッド戦の前日)私は彼に言ったんだ。『何事も最初は難しいぞ』とね」

「私が妻と出会ったときも、最初は彼女を理解するのに苦労した。でも、結局彼女は私に『一緒にいたい』と言ってくれたんだ」

「初日から答えが『イエス』なら、これほど素晴らしいことはないだろう。だが、きっとファンたちは『ハヴァーツがチームに来てくれて本当に良かった』と思う日が来ると思うよ」

新天地での適応に苦しむハヴァーツにとって、直属の“ボス”からの言葉は気持ちを軽やかにしてくれるものだったかもしれない。

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