軍政、スーチー氏の診療拒否 ミャンマー、一時衰弱も

アウンサンスーチー氏

 【ヤンゴン共同】汚職などを理由に収監されているミャンマーの民主派指導者アウンサンスーチー氏(78)が歯の痛みを訴えて外部の医師による診療を求めたが、軍事政権が拒否していたことが分かった。6日までに複数の地元メディアなどが報じた。食事が取れず、8月末には一時衰弱して歩くことすらできなかったという。

 報道によると、刑務所の医師がスーチー氏に抗生物質などを処方したが、改善しなかった。現在は衰弱状態は脱した。スーチー氏の次男は英BBC放送ビルマ語版の取材に、歯痛のほかにも嘔吐や目まいなどの症状があるとして「適切な治療が受けられないのは残酷なことだ」と軍政を非難した。

© 一般社団法人共同通信社