食費の節約にも効果的。日頃よく使う野菜を少しでも長く保存する方法

様々なものが値上がりしている現在、食料品を少しでも安く買いたいと思っている人が多いと思います。しかし、「2020年農林水産省 aff 10月号」によると、日本の1年間の食品ロスは約612万トン、東京ドーム約5杯分に相当するといいます。
せっかく安く買っても捨ててしまっては本末転倒ですよね。買ったものはしっかり全部食べ切ることが食費節約への近道でもあります。
今回は日頃よく使う野菜の保存法と便利グッズをご紹介します。


じゃがいもの保存法

じゃがいもは比較的長く保存できる野菜です。まずは風通しがよく、直射日光や雨が当たらない場所で保管しましょう。
芽が出始めたら早めに使うようにします。電子レンジで加熱するなどしてから潰し、マッシュした状態で平にしてラップで包み冷凍保存しておけば、コロッケなどに利用することができます。

玉ねぎの保存法

玉ねぎもじゃがいもと同じく風通しの良い場所で、直射日光や雨が当たらない場所で保管しましょう。使い切れないときは、ハンバーグやカレーにつかえる飴色玉ねぎ(薄切りやみじん切りにして弱火でじっくり飴色になるまで炒める)にして冷凍しておくことをおすすめします。

にんじんの保存法

にんじんは乾燥しないように1本ずつキッチンペーパーに包み、数本まとめてポリ袋に入れてから冷蔵庫の野菜室で保存します。また薄切りや千切りにして冷凍することも可能。味噌汁や野菜炒めなどに、サッと使うことができますよ。

大根の保存法

大根は葉っぱや葉の付け根が残っている場合は、その部分をカットします。葉が養分を取ろうとして大根本体から吸い取ってしまうからです。カットした部分は空気に触れないようにラップを密着させて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。使い切れない場合は冷凍保存がおすすめ。大根おろしにしてラップの上で平らにのばし、1回分ずつの分量に菜箸などを使って軽く境目を付けてから冷凍しておくと、固まってからもポキっと折って使うことができます。

葉野菜の保存法

ほうれん草や小松菜などは野菜保存袋に入れて野菜室で保存するのがおすすめです。野菜保存袋は製品によって多少の違いがありますが、おもに野菜の鮮度を落とすエチレンガスを吸収してくれる役割があります。ほうれん草や小松菜は茹でてから、1回分ずつ小分けにして冷凍することも可能。こちらも味噌汁などに使うことができます。

キャベツやレタスの保存法

スーパーで半分や4分の1にカットして売られているキャベツが、日が経つと切った断面から色が変わってきているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。空気に触れることで酸化してしまっているため、カットした断面から色が変わってしまうのです。このことからも分かるように、できればカットせずに外側の葉から剥がして使っていくのがおすすめです。長持ちさせるためには、お尻の芯をくり抜いて濡らしたキッチンペーパーを詰めたり、楊枝を数本刺したり、専用のグッズを刺して成長点を壊すことでも鮮度を保つことが可能です。

かぼちゃやゴーヤなどワタのある野菜の保存法

カットしてあるかぼちゃやゴーヤを購入したら、その日のうちにワタと種は取るようにしましょう。ワタが空気に触れているとそこから傷みはじめてしまうからです。ワタと種を取ったら、ラップを密着させて包み、野菜室で保管するようにします。

日頃使っている野菜も、保存法を知るだけで少しでも長く良い状態で保存することが可能です。食品ロスをなくすためにも、買ったものはしっかり保存しすべて食べきるようにしたいですね。

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