“給与返上の条例案” 川勝知事自ら説明 9月県議会に提出予定(静岡県)

「コシヒカリ発言」をめぐり、給与などを返上していなかった問題で、静岡・川勝知事は、返上に必要な条例案を県議会に提出するため、各会派に直接、説明をしました。

6日午後、県議会の最大会派「自民改革会議」の控室を訪れた川勝知事。9月の県議会に、給与返上に必要な条例案を提出するにあたり、知事自ら説明に訪れる異例の対応をとりました。

川勝知事は、2021年の参院補選の応援演説で「御殿場にはコシヒカリしかない」などと発言した問題をめぐり、その年の12月の給与やボーナス、約440万円を返上する意向を示していたにも関わらず、実際には返上していませんでした。知事は、返上できなかった理由を「議会からの理解を得られなかった」と繰り返し説明していました。

コシヒカリ発言から2年近くが経ち、ようやく給与返上のための条例案を提出する意向を固めた川勝知事。6日、県議会の3会派に条例案について説明し、返上していなかった約446万円を、今年の11月と12月の給与から減額することを伝えたということです。

(川勝知事)

「この条例は私個人に関わることなので、私が説明するということが筋から回った。結果的にですが、これがコミュニケーションのひとつの形になったかなと」

コミュニケーションの良い機会になったと話した川勝知事でしたが、自民改革会議の増田代表は…。

(自民改革会議 増田享大 代表)

「辞職勧告・不信任決議を出している会派ですので、直接これとは関係ないという位置づけ、それはそれ、これはこれ。会派としての意見集約を図っていきたいと思っている」

条例案は、21日に開会する県議会9月定例会に提出される予定です。

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