給食停止、19府県で影響 新業者選定急ぐ

 広島市の食堂運営会社「ホーユー」が学校給食などの提供を突然停止した問題で、提供が受けられなくなった施設では、6日も職員が弁当を手配したり、スーパーやコンビニでおにぎりなどを買い集めて食べさせたりと対応に追われた。共同通信のまとめでは、既に明らかになっていた広島、静岡両県を含め、少なくとも19府県の48施設に影響が出ている。施設側は新たな業者の選定を急ぐ。

 ホーユーの山浦芳樹社長は6日夜、食事を提供する全国約150施設のうち、約半数への提供を停止し、破産手続きを進めていると改めて報道陣に説明。「原材料や人件費の高騰が重なったが、価格転嫁など施設側との調整ができなかった。弊社の努力だけではどうすることもできず、食事を楽しみにしていた方には申し訳ない」と話した。

 宮崎県では、ホーユーに委託している県立学校のうち1校で提供できなくなり、弁当を持参してもらっている。山口県の高校や、長崎県の私立中高一貫校などでも提供できなくなったが、別の業者に手配し、生徒に影響は出ていないという。

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