JR九州、20区間全て赤字 22年度、乗客2千人未満

 JR九州は6日、2022年度に乗客数が少なかった線区別収支を発表した。対象としたのは1キロ当たりの1日平均乗客数(輸送密度)が2千人未満の14路線24区間で、このうち収支を公表した20区間全てが営業赤字だった。合計額は計60億円。電気代や燃料費の高騰や台風被害の修繕費がかさみ、21年度から約1億円増えた。

 最大赤字は日南線の田吉(宮崎)―油津(同)の6億7800万円。久大線の由布院(大分)―大分(同)の4億8300万円、日豊線の佐伯(大分)―延岡(宮崎)が4億7600万円で続いた。

 国土交通省は、平均乗客数が千人を目安として線区ごとに協議会を設ける方針を示した。

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