“運命の6連戦” 広島カープ 今夜 2試合目 DeNA・今永攻略は? 解説・山崎隆造さんの注目選手は堂林翔太

石田充 アナウンサー
きょう(6日)は風が左から右に強く吹いている。ただその風は、夏というよりは、いくぶん、秋を感じるさわやかさがじゃっかんあるという。いや、それはきのう(5日)、広島カープが勝ったから感じるだけかもしれません。

RCC野球解説者 山崎隆造 さん
いやいや、勝てば官軍じゃないですけど、最高の勝ち方はできたんじゃないかなと思います。ですから、必ず、これは勢いづくんじゃないかなというような戦いぶりでした。

石田充 アナウンサー
5日に続いて、DeNAとのカードですが、6日のスタメンはこうなりました。打って変わって、1番に 小園海斗 選手、3番に 堂林翔太 選手と1・3番が入れ替わりました。そして4番にデビッドソン選手、さらには、矢野雅哉 選手は8番とメンバーを変えてきました。

山崎隆造 さん
変えるにあたって根拠というものは必ずあるとは思うんですけども、新井カープ、ちょっと読めない部分もあって、ちょっと予想は難しかったですね。

石田充 アナウンサー
5日は、4番・菊池涼介 選手だったんですが、練習を見てみますと、ちょっと別メニューということもありまして、5日、1塁にヘッドスライディングした際にちょっと手を痛めたということもどうやらあったそうで、新井監督は、きょうはとりあえずベンチスタートということを話していました。ただ、本当に毎日、出る選手、出る選手がそれぞれ存在感を見せてますから。

山崎隆造 さん
そうですね。本当に雰囲気そのものもいいですし、若い選手たちも徐々にですけども力をつけている。そのあたりで層の厚さは間違いなく出てきています。

石田充 アナウンサー
そして、マクブルーム選手、5日から1軍に戻ってきましたがいかがでしたか? ヒットがなかったんですけれども。

山崎隆造 さん
必死さというか、がんばる姿は見えたんですけれども、少し空回りというような感じもありました。ただ、2試合目ですから少しリラックスして入れるのかなと思います。

石田充 アナウンサー
マクブルーム選手の後は矢野選手なんですが、きょう、矢野選手、2軍戦に朝からスタメンで出て、また夜もスタメンとなっています。

相手なんですが、手ごわい今永投手がきょうは先発で、大瀬良大地 投手と投げ合うことになります。投手戦が予想されますかね。

山崎隆造 さん
そうですね。当然、両軍の先発ピッチャーの出来っていうところがポイントになってきます。

石田充 アナウンサー
今永投手は現在、セ・リーグトップの三振数を誇るということもありますし、WBCでは決勝戦に先発した男でもあります。一方、大瀬良投手は2連勝中なんですよね。

山崎隆造 さん
大瀬良投手を見ていても少しストレートの切れも戻ってきていますし、彼らしいピッチングっていうところが出始めていますから、状態としてはいいんじゃないでしょうか。

石田充 アナウンサー
本当に楽しみな2人の投げ合いになりますが、山崎さん、きょうのポイントの選手を教えていただけますか?

山崎隆造 さん
きのうもサヨナラ打を打ちましたけれども 堂林。きょうの今永に対しても2本のホームランを打っているという相性のよさもそうなんですけども、各打席での内容の濃さっていうのが見えていますから非常に期待していいんじゃないかなと、いい状態なんじゃないかなと思います。

石田充 アナウンサー
前回、対戦した今永との横浜スタジアムのゲームでは本当に右へ左へと、山崎さんの2軍監督時代から手塩にかけて育ててきた堂林選手が本当にすばらしい活躍を見せてくれました。

山崎隆造 さん
内容が非常にいいし、“軽打” もできるようようになっています。少し(体勢が)およぎ加減でもラインを出せるっていうか、そういう打ち方ができるようになっています。

石田充 アナウンサー
きょうもこの難敵・今永ではありますが、チームで最もホームランを打っている、対今永、相性良しという堂林選手、きのうに続くヒーロー級の活躍に期待したいと思います。きょうはちなみに2シーズンぶりの3番起用ということです。きのう、1番を今シーズン初めてやって、打順が2年ぶりの3番ですが、今永相手にどんなプレーを見せるんでしょうか。

そして、この今永に関する数字をわたくし、実況に備えて調べてみたんですが、気になる数字が「8月 0勝2敗 防御率5.27」。8月に入って勝てていないと。少し “らしくない” ところも見せているんです。

山崎隆造 さん
打者を打ち取るのに少し苦労しているシーンも多かったように思いますし、彼らしさがなくなってるっていうところの1つにフォアボールの少し多さっていうのも気になるところじゃないですか。

石田充 アナウンサー
前回対戦が先週火曜日の阪神戦だったんですが、7回を投げて136球。ヒットは3本だったんですが、フォアボールが5個あったと。ヒットよりもフォアボールが多かった今永投手。ただ、7回を投げて首位・阪神相手に0点に抑えたというところ、8月のラスト登板は少しまたよさが見えてきたという話もあるんです。ただ、8月のゲームで印象的だったのが、立ち上がりにじゃっかん不安定さが露呈されるということもあって、カープと対戦した日も初回に4失点というピッチングが8月22日にありましたし、8月上旬にもドラゴンズ戦で初回に4失点というピッチングがありました。

山崎隆造 さん
いずれにしてもいいピッチャーですから、連打っていうのもあまり望めないですし、やっぱり少ないチャンスで一本が出るか出ないかっていうところも注目です。

石田充 アナウンサー
大瀬良投手が話していました。「前回、前々回と2連勝はしているんですけれども、勝たせてもらった白星です」と。「自分の力で勝ったと言われるゲームを今後、見せていきたい」話していました。ぜひ、大瀬良投手の今シーズンの7勝目に向けて、そして、それをサポートする野手陣のバックアップ、さらにはベンチスタートの選手も含めて家族一丸でぜひ、3位・DeNAとのゲーム差はまた広げるような一戦をマツダスタジアムで繰り広げてほしいと思います。

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